ガーナの教育状況
Date: 11.22.2016
Tag : 青年海外協力隊 青年海外協力隊/学校
今日は自分への理解の整理も含めガーナの教育状況について、まとめてみたいと思います。
ガーナの教育課程
就学前教育 (幼稚園 : Kindergarten) 2 年
初等教育 (小学校: Primary School) 6 年
前期中等教育 (中学校:JHS: Junior High School) 3年
高等学校 (SHS: Senior High School) 3 年
大学等 4年
- 日本と同じ6・3・3年生 (小学校~高校)
- 幼稚園~中学校までが基礎教育 (義務教育) となり無償で受けれる
- 中学卒業前 (中学校 3 年生) のときに BECE というガーナ全国で一斉テストが行われる
- BECEの結果に基づき、卒業後に進学できる高校が割り振られる
- 高校卒業時に WACCE という西アフリカの統一試験が実施される
- WACCE の結果に基づき、卒業後の進路(大学等)が決まってくる
教育課程はざっと以上になります。
中学卒業時の BECE 及び 高校卒業時の WACCE の試験がその後の進路に影響してくるため、
とても重要なものとなっています。
教育予算
- ガーナ政府支出予算に占める教育の支出の割合は 20 ~ 30% (2010 年実績)
- ただし、ガーナ政府一般会計予算はほとんどが給与であり、その割合は予算の 95%以上を占める (2012年実績)
- ほとんどが人件費として使用されるため、公立小中学校は常にお金がない
- そのため、実験器具や楽器など購入できるお金はない
上記の通り、教育予算のほとんどが先生の給与となります。
そのため、学校はお金がないというのが当たり前の状態に。。
学校、先生、教育の質
- 小学校、中学校は公立と私立の学校がある
- 小学校教員の2~3割、中学校教員の1割は無資格
- 生徒の数学、理科の習熟度が低い
- 教育の質の低い理由は、学校環境の未整備、教員の知識指導力不足、教員のモチベーションの低さ、教材の未整備(教科書・教材の不足)などが考えられる
学校の授業を見学していて気付いた事が、教科書は学校所有である。
日本では生徒1人1人が教科書を持っていますよね。
しかし、ガーナでは生徒は教科書を持っていない。学校所有のため。
そのため、先生の板書を生徒がノートに書き写し、それが生徒の教科書代わりとなる。
といった通り、授業の大半の時間を板書に占めているように感じています。
以上が、ざっとガーナの教育状況について、でした。
上記の事を踏まえた上で、この派遣期間中に何ができるかをしっかり考えていきたいと思います。
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